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『黒い海岸の女王』
記念すべき全集の一昨目。
亜流も沢山存在するコナンの原作者の作品、草稿、手紙などを集めた全集。
オリジナルに拘ったという意味では世界初だとか。

神話をなぞらえた『氷神の娘』というエピソードから始まり、
ドラマ映画にもなった『象の塔』。
そして『神』が登場する『石棺の中の神』。
理不尽に理不尽を重ねるような場面設定ながら面白い『館のうちの凶漢たち』
宝、美女、遺跡、怪物、人知を超える謎と、
コナンお決まりの要素が全て揃った『黒い海岸の女王』。
蛮族にとらわれた文明社会の娘がみる異世界の恐怖
『消えうせた女達の谷』

名作が目白押し。おそらく作品内の年代順に並べてあるのだと思う。

各話に共通するのは敵が、『異世界の住人』である事。
そしてそれらが、神、あるいはそれに相当する存在として扱われている事。
ビジュアルとしては『象の塔』や『石棺の中の神』等の方が面白いのだが、
最後の『消えうせた女達の谷』の最後のセリフ

『(奴らがこの世界に)たどりついたとなると、
 なにかこの世界のものの姿、肉体を持つものの形をとらなくてはならんのだ。
 俺みたいな男が剣さえ手にすれば、
 やつらの牙やツメに引けをとるものじゃない。
 何匹束になってこようともだ。
 地獄の悪魔だろうと、この世の化け物だろうと、問題じゃない。さあ行こう。』

これがコナンの信念。物語の掟。
コナンの足取り的には難しいのかもしれませんが、
できればこのエピソードを表題作の前に持ってきて欲しかったと思ってます。

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